社内の人間関係がうまくいっていない企業は、もれなく家族ともうまくいっていないという事実

人間関係

 

社長も人間ですから、帰宅すれば夫であり父であり、もしくは妻であり母であり、と

家族の中での役割があります。

 

先日、ある社長とお話していたときに、

「実は奥さんが自分の仕事のことをあまり理解してくれなくて困っている」

というお話がありました。

 

どんな状況か詳しく伺うと、

 

帰宅が遅くなると不機嫌になる、

一緒にご飯を食べてはいるけど奥さんはテレビやスマホばかり見ている、

芸能人の悪口ばかりを口にする、

そのうち奥さんはリビングで寝てしまう・・・

 

社長は仕事が片付かない場合仕方なく家へ持ち帰ることもあるようですが、

奥様の前で仕事をしたり、電話をしたりしているとものすごく不機嫌になってしまうのだとか。

 

「特に会話するわけでもなく、でも一緒にいないと不機嫌になる」

一緒にいれば機嫌はいい様子。

 

一見仲が良いようにも見えますが、社長の顔には少し疲れが見えます。

 

「奥さんが自分の仕事を理解しようとしてくれないのが一番つらいかな」

 

社長からのお話を伺う限りでは奥様の社長への依存が少し強いようにも見えます。

 

社員が理想どおりに動いてくれない

 

では社内ではどうか、お話を伺いました。

 

すると

社員が指示待ちで動かない、

何すればいいですか?と聞いてくるばかりで率先して動こうとしない、

 

その都度指示しなきゃいけないし、

後で点検に行かないと不備があることが多くて心配・・・。

 

社員は社員で、

「後から社長が見てくれるからまあいっか、怒られないし」

と、お掃除や補充に手を抜いてしまうことがよくあるそうです。

 

不思議なことに、社長が点検前に

「あれ、やってないんじゃないかな~」

と想像していくと、想像通りの状態になっていることもよくあるそうです。

 

「はぁ・・・やっぱり・・・」

ため息ばかり出てしまいます。

 

きちんとしたマニュアルがないないこともありますが、実は無視できない社長の意外な無意識の

パターンが存在しました。

 

いざ理想どおりになったとしたら

 

奥様と社員のこと、一見関係ないようですが社長の中に共通した無意識の感情があることに

お気づきでしょうか。

 

社長にこんな質問をさせていただきました。

 

「ではもし、いつも社員さんがピカピカにお掃除して備品補充もバッチリ、落ちはなく完璧に

できるようになったとしましょう。

もう社長は点検に行かなくても大丈夫です。

いざこうなったときに、

自分が必要とされていない気持ちになってしまう

ということはありませんか?」

 

社長はハッとしました。

 

「ああ!なるわ!そんな気持ちになっちゃう!」

 

「では、奥様はいかがでしょう。

帰りが遅くなっても何も言われない。

家にいてもいなくても関係ないような顔をされるとしたら、どんな気持ちになりますか?」

 

「実は昔そういうときもあって・・・。

早く帰ったら嫌な顔をされたり。

ちょっと切なかったな。」

 

時間を拘束されつつ、

自分がいないとだめ=自分は必要とされている=自分が安心する

 

奥様のために、

社員のために、

 

社長はそう思っての行動のつもりが、実は自分を満たすために生み出していた現状だったことに

気づきました。

 

まずは社内の問題解決を目指す

 

そもそも基準を明確にしたマニュアルが存在しないため、社員によって仕事にかなり差が出て

しまっていました。

 

今後の社員教育のためにも、だれが見てもわかるマニュアル作りを目指し業務の洗い出しを

してもらうことにしました。

 

社員ひとりひとりが仕事にやりがいを感じ、プロ意識を持って取り組む。

これが理想ではありますが、いままでやっていなかったことを習慣化することは、実はかなり

難しいことだったりしますので、ここは弊社が支援に入ります。

 

ただ、社長が点検に行かなくてよくなることで、その時間は有効活用できるようになるのです。

社長の仕事は他にあるのですから。

 

手放す勇気

 

この社長の場合は、家庭でも社内でも

「自分が必要とされなくなるのが嫌だ」

という無意識の気持ちがうまくいかない現実を作り出していました。

 

他者を満たしているようで実はご自身を満たすためにしているということはよくあります。

 

しかし、自分が情熱を燃やし続けられる役割が他にあるとわかれば、他者から自分を満たしてもらう

必要はなくなります。

 

きっと奥様との関係も良い方向へ変わっていくでしょう。

 

こんな風に、周りの問題に振り回されているようで、実はその現実を作り出しているのは自分だった

ということはよくあることなのです。

 

無意識のことなので言われなければ気づくことは難しいでしょう。

 

この社長のように、もし

「うまくいかないのがなぜかわからない」

ことがあるのであればお気軽に弊社にご相談ください。

 

現在、「企業の現在地を見よう」という名目で個別無料相談をお受けしております。

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