クライアントとコンサルタントという垣根を越えたらピンチさえも味方にできてしまう事実

人間関係
As incredible as it feels in the hands, I'm eager to get a case for it.

 

一般的にコンサルタントを依頼している企業は、契約内容に従い、

相談は月に〇回、1回〇時間

というように決められ、コンサルタント側が企業の担当社員の場合は、時間外の質問、相談は

受け付けていないというのが一般的です。

 

「コンサルタントとは」と調べると

企業の財務諸表を読んで改善点を経営者に指摘または指導し、業績を上げるための改善を手伝う人、経営者にアドバイスをする人、もしくは法人のことである。

と出てきますとおり、財務諸表を元に

こういう戦略でいきましょう

ここを改善しましょう

という提案をするお仕事なので、経営に直接関係のないことは相談しにくいと感じている社長は

多いようです。

 

しかし、売り上げアップを妨げている本当の理由が、

 

部下とコミュニケーションがうまくとれていない、

部署間の仲が悪い、

管理職が嫌われている、

 

などの社内の人間関係のことから、

 

奥様の不満や愚痴が多く家に帰りたくない、

ご家族から相手にされなくなってしまっている、

子どもの進路のことで奥様ともお子様とも対立している、

 

などのご家庭の悩みである場合も、かなり大きな割合で占めているのです。

 

特に、コンサルタントの提案が

「本当はそんなことやりたくないな」

とクライアントが心の中で思ってしまうと

なかなか実行しようとしてくれない、

または真意が伝わらず意図したこととまったく違うことが実践されてしまった、

というような双方にとってあまり良くないことが起こってしまいます。

 

本日、老舗宿の社長と

「お互いの分かち合いのための通話」

を2時間以上にわたりしました。

 

冒頭から社長のご家族のお話をお聞きし、ずっとわかり合えなかった長年に渡る確執がやっと解決

したこと、お父様やご兄弟から感謝されたことをお話いただきました。

 

ずっと長年しこりとして心にあったものが、ようやく2021年1月9日という今日にとかすことが

できた最高の記念日になったようです。

 

聞いていた私も涙が出ました。

ずっと気に病んでいたけれども諦めてしまっていた以前の社長を知っていましたし、

やはり家族揃って写真を撮ることを目標にしたことを以前伺っていましたから、実現したことが

自分のことのように嬉しかったのです。

 

そして分かち合いですから当然いい話ばかりではありません。

「以前の俺の姿を見て、指示をしてコントロールしようとしているように思えてしまった」

というフィードバックをいただきました。

 

具体的には、

「やるやる」と返事だけはして先延ばしにするクセがあり、しかも忘れてやらないことが目に

つきましたので、

「いつまでにやるのか報告してください」

など少しキツめな伝え方をしてしまったことがあったのです。

その時の私の状態があまりいい状態ではなく、正直にそのときあった出来事やどんな気持ちで

いたのかなどをお伝えしました(先にお詫びし、言い訳ではなく事象を中心にお伝えしました)。

 

コンサルタントがクライアントにあまりこのような話はしないのが一般的かとは思いますが、

コンサルタント側も自己開示をすることで、

 

実はお互いに過去に似た感情を抱いていたこと、

共感、共有することでお互いに新たな気づきが得られる

 

ことがわかりましたし、クライアントのコンサルタントに対する信頼度がグッと上がることが

わかりました。

 

ひとりひとりの人間の付き合いに変えることができたのです。

 

これを

「慣れ合うなんて」

と批判的に見る方もいらっしゃるかもしれませんが、人は心から信頼できない人には本当の悩みを

打ち明けることはできないのです。

 

コンサルタントが過去にこんな経験をしてきていることを話してくれたから

「この人はわかってくれる」

と無意識に感じ取り、今まで誰にも相談できなかったことも自然にお話いただくことに繋がるのです。

 

お互いのお話をする中で、ふと

以前はあんなにソワソワ、バタバタしていて落ち着きがなかった社長が、

驚くほどしっかり話を聞け、飲み込み、冷静に判断しながら返事をしてくれていることに気づきまし

た。

頻繁に打ち合わせを重ねているのでよく話していますが、それでもこの大きな変化ははっきり

わかりました。

 

それを社長にお伝えしたら、ちょっと照れ臭そうに

「そう?・・・ん~、でもそうかもしんない。すごく落ち着いて人の話を聞けるようになったよ」

と仰っていました。

 

今、コロナの感染拡大で宿は非常に厳しい状況です。

実を言うと今日本当は社長に

「とにかく宿を潰さないことを最優先に行動しましょう」

というお話をしようと思っていましたが、ひととおり話が終わる頃にはその必要がなくなりました。

 

「さらにパートナーシップの絆を深めて、お互いの事業の発展につなげていこう」

という想いをお互いに確認し合えたからです。

 

これから社長の両腕となる社員が入ってきますし、そこから一気に爆走です。

ピンチな状況ではありますが、やるべきことは決まっていますから、実はお互い楽しみで仕方が

ないのです。

 

2020年12月22日から風の時代がスタートしていますが、お互いに年末から年始にかけて大きな転機と

なる出来事がありました。

特に私の方は

「こんなことある?!」

と信じられないような出来事が起こり、ネガティブな感情に引きずられてしまっていたので

今日の分かち合いのお話は、私にとっても気持ちに区切りをつけるのにいいきっかけになりました。

 

コンサルタントはクライアントに弱みは見せない、

と気を張っているコンサルタントは多いかもしれませんが、弱みとか関係なくありのままの正直な

自分でクライアントと接するのが本当の信頼関係を築く土台になっていくのです。

 

コンサルタントもクライアントもお互いひとりの人間。

そう考えたら、力を抜いて良いパートナーシップを構築できると思いませんか?

 

安心して心の内を話したい方、現在無料相談をお受けしております。

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